Design & Research

音環境デザインの提案

オフィス、アトリウム、などの公共空間や音楽の演奏・鑑賞を目的とした音環境を快適にするため、

音と音空間の評価・制御・設計手法に関する研究を行ってきました。 特に、オフィスや図書館の音

環境については、近年注目されている会話のプライバシー、コミュニケーションに与える音の影響を

研究し、電気音響的な手段による制御方法も検討してきました。

音響デザインにおいては、新しいコンセプトのコンサートホールのデザイン、音から生まれたかたち

のデザイン、公共空間における音のデザインを提案したいと思います。

研究の実施に当たっては研究成果を実際の設計やシステムに生かせるように、実務的な設計へ

の積極的な参画や多くの学際的な研究者、実務者との連携を通して研究が進められるような環境

を作りたいと考えています。

音とかたちのデザイン 「音とかたちのデザイン研究会」

音は建築の形状や材料によって引き起こされる物理現象です。 建築のデザインのアイデァとなる

かたちを提案できるのではないかと考えています。 「音とかたちのデザイン研究会」では、音環境が

変化する様々なかたちを生かして、建築空間を豊かにするようなデザインを考えてみたいと思います。

音響を勉強しているヒトだけでなく、意匠のヒトにも見てもらえるような「音とかたちのデザインブック」を

目指しています。


上空の響き 反射板

研究・デザインの主要テーマ

      - 実際のオフィスにおけるプライバシー感の調査と主観評価

      - 執務環境における音響的な妨害感の影響やコミュニケーションの改善を目的としたデザイン

      - 会話の秘話性が必要とされる施設の実態調査

      - マスキング音を使用した状態における会話の秘話性に与える影響や改善を目的としたデザイン

      - 図書館におけるプライバシー感の調査

      - プライバシー感を重視した図書館の平面計画の検討

       - コンサートホールの音響における演奏者・聴衆の満足度と音響設計指標の関連

- 新しいコンサートホールの提案とデザイン